首尾一貫性・・・パンダの独り言
2000.09.30著
おいらたちコウコウとタンタン。
神戸の王子動物園にもちろんパンダとしてやって来たんだ。
日中共同での飼育・繁殖の研究のため10年間居るんだぜ!
動物園のみんな気を遣ってくれて、僕たちを写真で撮る時はストロボ・フラッシュを禁止してくれたので安心して、いざ出陣!
が、出陣したとたん、なんのことはなかったぜい!!
いくら注意をされても、ピカッ、パチパチ、シュボッ、ピカッ。
眩しいったらありゃしない。
来る日も来る日も閃光の贈り物の嵐さ!
どうも、人間様の世界はよく分からねえなあー。
僕たちは嫌だから止めてくれって言って貰ってるのになあ。
パンダだと思ってナメてんじゃなかろかねー。
おかげで食欲減退、悪いけど「引き篭もらせて」もらうこともしばしばだぜ。
なまじ出てったら気分が悪くなるのが落ちだからな。ゲンナリだぜ。
おいら達パンダにもモラルやマナーがあるから、せっかく僕たちを見に来てくれた人には悪いと思ってんだよ。ホント。
でもさ、僕たちのエチケット(パチケットて呼んでるけれどね・・)は、どうやらこの世界では通用しないらしいと分かって、ブッチャケタ話、一方的にサービスするのもアホらしくなってきたよ。
おいらたちの世界でも、親や時には見知らぬオッサン・オバハンパンダにまで「最近の若いパンダときたら・・」とかよく言われるよ。
でもさあ、反発はしてるけど、確かにそうだなあって心の底で最後には思わさせられちゃうんだよなあ。
おいらの親たちや近所のオッサン・オバハン連中にしても、パチケットだけはちゃんと守ってるしさ、
「チュビイッカンセイ」ちゅうもんが、おいらたちにつけ入る「チュキ」ちゅうものを与えてくれないんだよなあ。
でもさ、お宅たち人間さんの世界じゃ、お前さんたち子どもさん大変だね!
ここへ来てもそうさ。
ダメだと禁止されていることでも親子ともどもお構いなしだもんなぁ。
禁止されていても必ず守る必要はないんだということを自然に学んで帰るんだなあ、君たちは・・・。
人がやってなけりゃする度胸は無いくせに、人がやってりゃ自分も平気でやっちゃうんだもんなぁ。
でも、家に帰ったとたん「人に迷惑はかけたらダメよ」なんて飼育してもらうそうだから(係員さんが言ってたよ)、僕たちだったら「分裂パンダ」ものだね。
君たちがよく分裂しないものだと感心するよ。
それに、やっぱり「最近の若い奴らは・・・」なんて言われるそうだとも聞いたよ。
言うだけの資格のある親に言われたらまだ分かるよ、おいらだって。
でもさあ、おいらたちにピカッ、シュボッの嵐を浴びせるような親に言われたんじゃ、「ムカツク」を通り越してきっと君も心の中じゃ笑っちゃって軽蔑してんだろうねー。
でも係員の人が説明してくれたけど、みんな本当は嫌がることをしてもいいと思ってるわけじゃないんだってさ・・!?
本当は臆病で気が弱いんだって言うんだ・・?
一人がしたら、「それじゃ自分もしなきゃ損だ!不公平だ!」って思ってやってしまうということなんで、悪気は無いそうなんだけど、パンダのおいらたちにはこれが全くもってサッパリよく分からないんだ。いくら考えてもね・・。
なんだったっけ、そうそう、「グンチュウチンリ」とかいうそうだけどね・・。
きっと、「群酎珍理」って書くんだ!そうに違いない!
これってどういうことなんだい?
こんどおいらたちを見に来てくれる機会があったら是非分かりやすく誰か説明してくれよな。
なんか一番質が悪いように思えるんだけどなあ、気のせいだろかね?
やっぱり野生がいいなあ。
素敵な人にも沢山出会ったけど、悲しいことの方が多いよ!
おいらたちパンダだけに”シロクロ”はっきりしてるから、
我慢の限界超えたらチョンクォーのお山に帰っちゃおうって思ってるんだ。
チョンクォーに帰ったらおいらの好きな体操の楊雲ちゃんや凌潔ちゃんにもいつでも会えるもの・・。
アッ・・タンタンがやきもち焼いちゃったからこのへんでバイバイ!
天才動物写真家 岩合 光昭氏のパンダの世界
パンダ・・・岩合 光昭 写真集
天才動物写真家 岩合 光昭氏の愛くるしいパンダ写真集!!
岩合さんの写真はとにかくスゴイの一言だろう!!
単なる平面的な写真に、自然のままの臨場感を伝えるすごさは神業と思えます。
アフリカの猛獣類が猛スピードで狩猟に発進する瞬間。
獲物を狙う目の写真。
カメラには詳しくないですが、とにかく、シャッター感・ファインダー感がすごいですね。
自然を愛しながら、且つ自然に対する畏敬の念も持たないと撮れない!
まさに『天才』なんでしょうね!!
パンダ座りでタケをむしゃむしゃ、樹上でお昼寝、でんぐり返り…。
脱力系アイドルはどんな姿もチャーミング!
山奥で暮らす野生の親子と、保護研究センターの子パンダたちの、とびっきりかわいいパンダフルな写真集。
(「MARC」データベースより)
パンダの季節-POSTCARD-・・・岩合 光昭
日本人として初めて「ナショナルジオグラフィック」の表紙を2度飾った世界的にも著名な動物写真家「岩合光昭」によるパンダの愛らしい写真をセレクトしたポストカードブック(文庫本サイズ)です。
2007年8月2日から渋谷東急本店にて同タイトルの写真展も開催されます。
総カット数、数千点の中から本人が24枚を厳選。
家族や友人、恋人へのメッセージカードとしても利用できます。
いわゆる岩合ファンのみならず、子供や女性が手にしたいと思うキュートな製品に仕上がっています。
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ブログ【幸せ探しの小さな窓~ものとこころのTPO】でも文化・生活情報を発信しております。