私が出会った天才たち

2000.07.10著

私が出会った天才たち

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『天才』
なんと憧れる言葉だろう!

しかし、その名の通り、これは天分なのである。
もちろん、天分だけではないのだけれど、
努力だけでは如何ともしがたいものがある。

私が出会った『天才』たちは今までの人生でもたかだか3~5名程度しかいない。

不思議なことにその誰もが社会的に恵まれているということは全く無い。
だから、正確に言えば『天才になれたであろう天才肌』なのである。
そして、共通項は決して『優等生』ではないということである。

ただ、歩む道によって、一方は湯川秀樹になり、利根川進になり、
一方は単なる普通の人になる。

『天才肌』だって、普通の社会に出れば、『普通の人』になるだけのことである。
「生きるのが下手なんだ」という人がある。しかし、これは間違いだと思う。

「無頓着」なのだと言う方が正解に近いだろう。
「上手く生きること」などには興味が無いのである。
と言うか、「上手く生きること」と「天才」とは全く何の因果性もない無縁のものなのだ。


私が出会った天才肌の人は最初に就職した会社に2名おられた。
一部上場の会社ではあるが、ほとんどの人は知らないだろう。
天下一、給料も安かった。

この天才たちに限らず、何故、こんなセコイ会社にこのような人材が溢れているのか?
全く不思議な気がしたものだ。

一人は私と一緒に仕事をした人である。
頭の回転の速さには正直ついて行けないかと よく思ったものである。
大学も私と同じ方で、航空工学出身の人であった。
知識のスタートラインは私と同じ『無知同然』であろうが、
理解力と発展力の差であろうか、見事に本質をどんどん解き明かしていかれる。
電気担当の人とも五分に論議し合っておられた。

もう一人も同じ会社、同じ大学の電気工学出身の方であった。
なんせ、その頃は『制御』ってものが実際には全然理解出来ていない私には
電気のことはさっぱり分からなかったが、
その私でも、『この人は天才肌だ』と思ったものである。

私が後に転職した会社は、誰もが知る大会社の系列会社であったが
天才肌の人は一人も居なかったし、また実際の経済社会では
天才などは不要なのであると分かったのである。

ただ、ここには『神様』と呼ばれる、ソフトの天才が居られた。
社員ではない。
外注の業者である。

次は学生時代の友人。
経済学部の御仁であるが、皆から表向き馬鹿にされながらも、密かに
その才能を認められているという御仁である。
論理の構築力、論点の明快さは素晴らしいと感心したものである。

これら3人の誰もが、特に社会的に恵まれているということはないのは、
天才たちに共有する精神『世俗のことは頓着しない』ということに拠るものだろうか・・・。

小学生で親父を亡くした私は、小さい頃から『天才』よりも、
スポーツ万能、音楽万能、勉学万能、娯楽万能の『スーパーマン』になりたいと思っていた。
しかし、気が付いてみれば単なる器用貧乏なのである。
完璧に身がついたものは『反骨精神』だけというありさまだ。

天才たちが何故こんなところでくすぶっているのか不思議な気がしたこともあるが、
ただ『人生を生きる』ということにおいては全くそんなことは問題ではないのである。

『無難に生きる』より『納得のいく人生』を鮮やかに生きるのがなんと言っても面白い!
これは、私の経験からも確かである。
「天才」はスポットが当たらないからこそ「天才」で居られるけれど、
つまらない下野で留まるのも社会財産の喪失であることも確かである。

天才たちの肖像

何をもって【天才】と呼ぶのか?
範囲を広げれば、結構多くの人が天才ということになってしまう。
それはそれでいいではないかと思う。

人には知られないところにヒッソリと居る名も無い天才たちの方がはるかに多いのだ!
下記のテリー伊藤氏の著作に出て来る【天才】の何人を【天才】あるいは【天才肌】と
認めるかということは、それぞれの読者の判断となるだろう。

テリー伊藤氏自体が天才なのかどうかは、芸能界や彼の仕事自体をほとんど知らない私には
彼やその他の芸能人の判断や取捨選択は出来ない。

私が言えるのは、著作の中に出て来る爆笑問題の大田光氏は【天才肌】と思うことである。
NHKの番組で彼が第一線の教授・研究者たちに投げかける質問は非常に的を得ている。
常識を掘り返すことなく生きている人には絶対に発想できない問いかけと持論がある。


天才ノート・・・テリー伊藤

世の中には「天才」と呼ばれる人たちがいる。
一方、天才の活躍を見て、「すごいなあ」と、感心しているだけの人がいる。
その違いはどこにあるのか。「天才演出家」とか「天才テリー」などと言われてきた著者が、自らを「天才ナビゲーター」と称し、凡人のための「天才養成講座」を開講した。
本書は、著者テリー氏が18歳のときから抱えてきた斜視を手術したのちに得た「新しい目」で、まっすぐに見つめ直して、できあがった本である。
日頃の芸能活動において、接する機会の多い「天才」たちから盗み、会得した「天才の条件」を、読者にズバリと提示する。

まさにテリー流・使える「天才論」であり、テリー氏が自らの成功のうえで必要とした条件が、
惜しみなく開陳される。
東国原英夫・長渕剛・ビートたけし・太田光・小泉純一郎......本書で取り上げる天才たちが、
凡人と差をつけることができるのは、なぜか。
あなたの人生を変える「きっかけ」となる本である。
(出版社/著者からの内容紹介)


闘う物理学者! 天才たちの華麗なる喧嘩

『物理』の世界も知ろうとしない男は男じゃない!
そのぐらい過激なことを言わなくちゃ、どうにもならない現代男社会の体たらく!
銭勘定しか出来ない男社会にあるのは『狩猟』ではなく『収奪』

てこの原理ですら分からずに、工具の使い方も分からずに、生活上の奥さんの頼みも果たせない事業家がウーヨウヨなんてことになったらみっともないですね。

数々の著作でおなじみの竹内薫氏で、物理学を身近に感じて下さい!

“ 偉大な頭脳 ”の意外な苦悩とは?
天才アイン シュタインですら、勝てなかった相手とは?
/ガリレオは「それでも地 球は回っている」なんて言っていない?/
インテリ科学者とボンゴの名手は犬猿の仲?/
「宇宙の始まりは時間が虚数だった」ってどういうこ と?/
マリー・キュリーはスキャンダルまみれ?/
故国を追われた物理学者が思想家に転向?……etc.
天才たちの“ 闘 い ”から読み解く現代物理学への道!


天才たちの分布

  • 勉強ばっかりしているタイプ。がり勉・塾勉君にはまず100%分布しません。
  • 人畜無害の平均的タイプには100%分布しません。
  • 日和見タイプ・付和雷同タイプには100%分布しません。
  • 私のようなメタボリックシンドロームタイプにはまず分布しません。

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